谷オルソ 感想
2007.10.20昨日、天気が良かったので宵の口、月と木星を見てみました。
C8+ATM双眼装置+谷オルソ9mmで見た月は非常にシャープな感じで
クレーター周辺の皺模様がハッキリと見え見応えある物でした。
又、バローと組み合わせてみてみましたが、悪い影響もなく
バローとの相性が良いとの噂もうなずける物でした。
木星は高度が低い為かシンチレーションの影響を受けてこの倍率では
ハッキリと見ることが出来ませんでした。
最近の高性能アイピースと比較するのも酷ですが、アイレリーフの短さと
視界の狭さを除けば、全く見劣りする物ではなく、自分のように
焦点距離が長い鏡筒をもっているユーザーが、惑星など高倍率で
観測する対象物に使用する分には、積極的に使用する価値があると思います。
(さすがに9mmより短い物は、アイレリーフの関係で万人向けとは言い難いですよ
ね)
フィールドスコープでの谷オルソ4mmの使用感ですが
月を見た印象は、同口径のアクロマート屈折よりシャープで
色収差が目立たないため、非常にスッキリした見え味でした。
恒星でも確認しましたが、かなり小さく収束し、やはりシャープに見えました。
(残念ながらアポクロマートの使用歴がないので、その差は判りませんが興味を
覚えます)
難はアイレリーフが短いため、望遠鏡初心者にはややきついかもしれません。
しかし、家内は特に気にならない様子でした。
(高校で天文部でしたから初心者とは言えませんが…)
9mmでも見てみましたが、やはり同じような見え方で
75倍の純正アイピースと比較すると、像の明るさと
シャープさ(ピントの山がつかみやすい)は谷オルソの方が良好ですが
視野の中が白く濁る様な感じでした。
(純正アイピースは、コーティングの着色があるのか、やや黄色みがかって見え
その為か、明るい部分が見やすくコントラストが高く感じられます。
アイレリーフも十分あり広視野の為、トータルでは純正の方が使いやすい
でも希望小売価格は24,000円です)
おそらく迷光の影響で、アイピース本体の対物側がフラットな為、そこに当たっ
た 光が反射しフィールドスコープ接眼部のダストカバーガラスが照らされているの
だと思います。
(純正アイピースを確認したら、つや消し塗装がしてありました。画像を添付し
ます)
純正アイピースのコーティング方が優れている為と言う可能性もあります。
木星は、シンチレーションの影響であまり見栄えはしませんが、それでも
数本の縞模様を見ることが出来ました。
純正アイピースより遙かに安価で、ここまで見えるのですから
フィールドスコープで高倍率を必要とする人には、おすすめできると思います。
どこかで、アダプターを制作していただければの話ですが…。
ちなみに、4mmと9mmとでは9mmの方が焦点位置が対物側にあるようで
フォーカス位置の余裕は、焦点距離が長い方があるようです。
(全ての物に当てはまるかは判りませんが)
よく、この手の物は鏡筒とアイピースはセットで設計されているから
社外製品を使うと性能が出ないと言う話を聞きますが、
実際には問題は起きないのですね。
迷光対策として、つや消し塗装をした遮光リングを制作しようと思います。
長々と書いてしまいましたが、今後の販売・商品開発等に
生かしていただければ幸いです。
神奈川県 T様